君じゃなきゃ。
薄暗い部屋には音も何もなくて、キスの間にもれる自分たちの息遣いしか聞こえなかった。
「俺……もう我慢できない……いい?」
熱で潤んでいる目。
そんな目で見られると……
「いいよ……」
無意識でそう言っちゃう。
加減できないかも、なんて言ってたくせに。
やっぱり緊張してるのかベッドの上の健人は壊れ物を扱うかのように優しくて……
でも時折激しくなる動きに、愛を感じずにはいられなかった。