君じゃなきゃ。
「そう。この前のプロジェクトが評価されてね……。でもこの前なんか比べ物にならないくらい大きいぞ!?」
課長のその言葉に、驚いていた先輩の顔がキリッと引き締まる。
「……はい!頑張ります!」
力強く返事をした先輩はプレゼンで発表しているときのような顔。
仕事に前向きな姿勢がひしひしと伝わる。
「先輩、おめでとうございます!」
「うん……ありがとう……不安もあるけど……楽しみだよ」
先輩を讃えていると、
「相川くん!もちろん君もメンバーだからな。竹下リーダーを支えてやれよ?」
「はい!もちろんですよ!」
課長が席に戻る後ろ姿を見送ってから、視線を合わせた先輩とあたしは二人で笑顔になった。