君じゃなきゃ。


今度は健人に先輩とプロジェクトチーム一緒になったこと早めに言おう。

まぁ今回は結構人数いるけど……不安にさせちゃダメだしね。


「相川さん、またよろしくね」

「はい!こちらこそ!」


先輩の言葉に笑顔で頷いて顔を上げると、先輩は優しく微笑んでいた。


「やっぱり……相川さんとはこの関係の方がいいね」

「……先輩」

「近づきすぎるより……仕事で対等に支え合う関係がベストなんだ」

「……そうかも、しれないですね」


キュウッと胸が締め付けられたけど……でもこれは辛いんじゃなくて、少し切なくなっただけ。


だって、あたしの心の中にはもう健人しかいないから。



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