君じゃなきゃ。
「そ。お店に入ったらさ。銀ちゃん、スタッフからいろいろバカにされててね、ビックリした」
「え!?それ大丈夫なの?!」
店長なのに……スタッフにバカにされてるって……それでお店は成り立つの?!
メグミに失礼だと思いながらも聞いてしまった。
「あたしもこんな男ダメじゃん!やっぱり別れよう……って思ったんだけど、違った。バカになんかされてなかった」
「どう……だったの?」
「愛されてた」
スタッフにとても愛されてる人だとメグミは言った。
そしてお客さんにも愛されていることが分かったと言った。
でもそれは、銀太さんがお店とスタッフとお客さんを愛しているからこそだと、メグミはくすぐったそうに話した。