君じゃなきゃ。


「え~杉浦くんに介抱なんてできるの~?」

「メグミさん、バカにしないでくださいよ!俺、優しいんですから!」

「とか言いつつホテル行ったら襲うんでしょ?」

「だって酔ってるときのさくらって色っぽいんだもん!」


……だもん!じゃない。

運ばれてきたウーロン茶をグッと飲み干す。


「いい飲みっぷり~。お酒の方がいいんじゃないの?」

と言ってメグミがまたメニューを差し出してくれる。

「いいの!もう健人がいるとこで飲まない!すみません!ジンジャエール一つ!」

「え!なんで俺がいたら飲まないの!?」


きょとんとした顔で聞き返してくる。


全く……なんでわからないかな。
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