君じゃなきゃ。
「ただ……相川さんいつも更衣室に行ったりしないでしょ?それにもう帰ろうとしてたし……。なんとなく飲みかなって」
「よ……予想ですか?」
「うん、当たったみたいだね。当たると思ったんだ」
そして先輩は柄にもなくピースサインをして、あたしに向かってニッと笑ってきた。
……その顔は……反則だと思います……。
早くなる脈を押さえながら先輩と並んで歩いた。
15分の道のりがとても短く思えた。