君じゃなきゃ。


「ただ……相川さんいつも更衣室に行ったりしないでしょ?それにもう帰ろうとしてたし……。なんとなく飲みかなって」

「よ……予想ですか?」

「うん、当たったみたいだね。当たると思ったんだ」



そして先輩は柄にもなくピースサインをして、あたしに向かってニッと笑ってきた。


……その顔は……反則だと思います……。




早くなる脈を押さえながら先輩と並んで歩いた。



15分の道のりがとても短く思えた。





< 60 / 357 >

この作品をシェア

pagetop