君じゃなきゃ。
どう返事をしよう。
携帯を持ったままベッドの上で固まる。
「まず……返事遅れたのを謝らなきゃ……」
いつもなら適当に返せるはずのメールも変に頭を使ってしまう。
「謝って……それですぐ寝ちゃったって言って……」
頭を抱えながらメールを作成していると携帯の画面右上の時計が準備を始めて出発した方がいいと告げている。
「あ~!もうダメ!ごめん健人!お昼にメールするからね!」
結局謝罪は本人に伝わらないまま携帯をカバンに詰め込み、着替えてメイクに取りかかることにした。