【短】好きだからこそのきみとの距離の測り方。
私が好きなのは、高校2年の同級生である、文系組Cクラスの松原久志。
テニスが大好きで、どこへ行ってもムードメーカーな明るいヤツ。
私とは、吹奏楽の見学の時に知り合った。
うちの学校は部活の掛け持ちが許されていて、ヤツはテニス部と吹奏楽部。
私は美術部と吹奏楽の掛け持ちをしようとしていた。
人見知りの私に向かって、最初に放ったヤツの台詞は、驚くもので…。
「まゆっち、お前可愛いな!よろしく!」
私は完全警戒。差し出された手をじっと見つめて、こくん…とだけ頷いた。
チャラくはない。
ヤツ…松原は、本当に明るいムードメーカーという言葉がピッタリ当てはまる、好青年で…初対面こそ気後れしたものの、その後の印象はとても良好だった。
「まゆっち、もう帰り?」
「コンテストの仕上げしたいから、もう少し…かな」
日焼けをした肌は、文化部の私からしたら凄く眩しくて、思わず目を奪われる。
けれど、それはただの勘違いだと自分に言い聞かせる。
松原は、私の親友から好き、だから。
テニスが大好きで、どこへ行ってもムードメーカーな明るいヤツ。
私とは、吹奏楽の見学の時に知り合った。
うちの学校は部活の掛け持ちが許されていて、ヤツはテニス部と吹奏楽部。
私は美術部と吹奏楽の掛け持ちをしようとしていた。
人見知りの私に向かって、最初に放ったヤツの台詞は、驚くもので…。
「まゆっち、お前可愛いな!よろしく!」
私は完全警戒。差し出された手をじっと見つめて、こくん…とだけ頷いた。
チャラくはない。
ヤツ…松原は、本当に明るいムードメーカーという言葉がピッタリ当てはまる、好青年で…初対面こそ気後れしたものの、その後の印象はとても良好だった。
「まゆっち、もう帰り?」
「コンテストの仕上げしたいから、もう少し…かな」
日焼けをした肌は、文化部の私からしたら凄く眩しくて、思わず目を奪われる。
けれど、それはただの勘違いだと自分に言い聞かせる。
松原は、私の親友から好き、だから。
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