羽柴弁護士の愛はいろいろと重すぎるので返品したい。【番外編 2021.5.9 UP】


「ここでこんなことしたら、みんなに見えるかもね」
「離してください! それ、困りますから!」
「うん。みゆは困るだろうね」

 そして、

「こんな独占欲しかない男で、ごめん」

とつぶやくと、人通りの多い朝の通勤路の横の車内で、私の唇を無理やりに奪った。そして、唇をこじ開けると、口内に舌を這わせる。

「んんっ……!」

 思わず先輩の身体を押す。でも全然先輩は離してくれることはなかった。
 朝に、さらに人通りの多い道の近くでそんなことされたこともなくて、慌てて泣いて暴れた私の腕を、先輩は無理やり掴んで押さえつけると、また何度も無理矢理に濃厚なキスを交わした。


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