羽柴弁護士の愛はいろいろと重すぎるので返品したい。【番外編 2021.5.9 UP】
「お父さんは、本当に大丈夫なの」
「慣れてるから大丈夫」
(慣れてるって……)
私は眉を寄せる。
「っていつから生活安全課じゃなかったの!」
「非常に言いにくいんだけど、みゆが生まれた時にはもう捜査一課の刑事だった」
「えぇ!」
驚愕だ。その事実にも、私がそれを全く知らなかったことにも……。
私は父のこと、生活安全課のヒラ刑事だと思ってた。実際、父に聞いたときは、いつも生活安全課にいると言われていた。
だから私は、父には自分から積極的に聞かないながらも、頼りない父のことだから、窓際の方にいるのかなぁと勝手に思っていたのだ……。