羽柴弁護士の愛はいろいろと重すぎるので返品したい。【番外編 2021.5.9 UP】

「どういう意味ですか」
「そんなことみゆが言うの、信じられなくて」
「本物です」
「まだ2年たってないよ?」
「いいです」
「知ってると思うけど、俺の愛は『重い』よ」


 先輩は言う。
 私はその言葉に思わず笑うと、

「仕方ないです。諦めます」

とまっすぐに言った。
 目が合うと、先輩は嬉しそうに笑う。

「それはみゆらしい。やっぱりほんもののみゆだね」

 だから、本物だと言ってるでしょうが。私だって、自分で自分が信じられない。
 もうこんなにも好きになってるなんて。

 そう思って先輩を見ると、先輩は愛しそうに目を細めて私を見ていた。

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