羽柴弁護士の愛はいろいろと重すぎるので返品したい。【番外編 2021.5.9 UP】
先輩があれだけ何度も愛の言葉をささやいてくれて。
「私はね……」
先輩は私のことも、私のペースも大事にしてくれた。
なのに私はいつまでも先輩に甘えてばかりで……。
私だって、先輩とずっと一緒にいたいから。
先輩の速く走るペースに自分の足をあわせてみたくなったんだよ。
「先輩のこと、好きなんです。大好きです」
それを聞いた先輩が、嬉しそうに顔をくしゃ、と綻ばせると、私もうれしくなる。