羽柴弁護士の愛はいろいろと重すぎるので返品したい。【番外編 2021.5.9 UP】


「でもね、あの日、ホウオウビルで、みゆに会って」
 先輩は私の目を捉える。「みゆにすごく欲情した自分に気づいた」

 そんなことをはっきり言われて、私は戸惑うしかない。
 そもそも今、私は、一体何の告白を聞いているのだろうか? 不思議で仕方ない。


「……え、ええっと……」

 でもつまりは、私に反応したってこと?
 アレできない、あれが。



「それでも、やっぱり、みゆ以外の女性には反応しないんだよ。みゆの匂いとか、声とか、その中でも、特に涙目で睨んでくる目とか……反応すごくてさ」

 そんなこと真顔で言わないでよぅ!
 しかも内容は残念でも、顔面はイケメンだ……! 超絶イケメンだ……!

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