恋を忘れられない私。
放課後

「なに?話って」


渡り廊下の真ん中、箕田と私の2人きり。


心恋に頼んで、箕田をここへ呼び出してもらった。


「……あのね」

すぅ、と息を吸い、口を開く。



「…ずっと前から好きでした」


この時私は、人生初の告白をした。


初恋の男の子に。


彼はこの後こう言った。友達でいさせてくれ、と。


私は頷いた。


家に帰って、たくさん泣いた。


瞼が大きく腫れるまで、たくさん。


数年の片想いが、幕を閉じたんだ。



今思えば、私はその返事で良かったと思える。


私は箕田と友達でいるよ。


でも……。


ずっと好きでいさせてください。


さようなら、君に恋した私。


end٭❀*
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