恋を忘れられない私。
告白…?
「吉田〜、算数の教科書忘れたから借りていー?」
「箕田って、いつ自分の教科書持ってくるの?私の借りてばっかじゃん、まったく」
「ごめんごめん、次はちゃんと持ってくる」
「それ毎回言ってるよね」
初恋から3年後の、小学5年生。
箕田と私は親しい仲になっていた。
3年生、4年生とクラスが離れてしまい、箕田への気持ちは、完全に忘れていた。
でも、5年生でまた同じクラスになったんだ。
元気が良いのは相変わらずで、箕田は、忘れん坊だった。
いつも算数の教科書を忘れてくる。姉のお下がりで教科書2個持ちの私は、毎回のように箕田に教科書を貸しているのだ。
今も…箕田のことが好き。