恋を忘れられない私。
帰りの会終了のチャイムがなり、皆が一斉に席を立つ。
「では皆さんさようなら」
『さようなら〜』
帰りの会が終わってランドセルに教科書を詰め込み、帽子を被って廊下へ向かう。
「ねー、楓乃さぁ。告白するの?箕田に」
「へ?こ、告白…?」
友達である心恋(ココ)にいきなり聞かれ、ぴたっと足が止まる。
「だって、好きなんでしょ?なら告白しなよ。箕田ってイケメンだし人気だから、誰かに取られちゃうかもよ」
「うっ……それは、そうだけど……」
「勇気がないと?」
「ハイ……」