恋を忘れられない私。
「でもさ〜、楓乃可愛いから絶対OKされると思うけどなぁ〜」
「あはは、ありがとう。でも無いと思うな…ほら、私って男っぽいじゃん?箕田には男友達として見られてる…」
そう言った私に心恋はため息をつく。
顔をあげ、呆れた顔で私を見つめた。
「今のうちじゃない?6年生で同じクラスになれるか分からないんだよ?3、4年生の頃はクラスが離れたせいで箕田への気持ち忘れてたんじゃん」
「それは、そうだけど…」
肩からずれるランドセルを背負い直し、俯いて足元を見つめる。
気持ちなんて伝えられない…告白なんて出来ない。
私は自分の気持ちや意見を相手に伝えるというのが大の苦手だ。
授業の発表も出来ないのに……告白なんて…。