まだ、青く。
「鈴のすけ、ありがとな。これで色々分かったよ。やっぱ千先輩はオレより何倍も大人だってこと。勉強もすっげー頑張って、部活もまとめて。敵わねえな。ってか、届かねえな。オレじゃ...ダメだな」
「そんなことないです。今は大学でも、そのうち誰かを強く想うようになるかもしれません。心は万物流転です」
「でもよ~、いくらそん時が来ても、相手はオレじゃない気がする。バカは嫌いそうだし、それにあんなカッコいい幼なじみがいるし。進学先で良い出逢いがあるかもだし。オレなんか、釣り合わねえよ」
天秤にかけた時、
どちらかの愛が重ければどちらかが沈む。
等しくならないと釣り合わない。
それは古から変わらない事実で、
私にはどうすることもできない。
けど、
だけど、だよ。
兆くんには諦めてほしくない。
こんなに想ってるのに、
会えないときも、
会っているときも、
どんな時でも、
強く強く思っているのに、
それなのに、
伝えないで終わるなんて、
諦めてしまうなんて、
そんなのダメ。
間違ってる。
私は...
私はね......
「そんなことないです。今は大学でも、そのうち誰かを強く想うようになるかもしれません。心は万物流転です」
「でもよ~、いくらそん時が来ても、相手はオレじゃない気がする。バカは嫌いそうだし、それにあんなカッコいい幼なじみがいるし。進学先で良い出逢いがあるかもだし。オレなんか、釣り合わねえよ」
天秤にかけた時、
どちらかの愛が重ければどちらかが沈む。
等しくならないと釣り合わない。
それは古から変わらない事実で、
私にはどうすることもできない。
けど、
だけど、だよ。
兆くんには諦めてほしくない。
こんなに想ってるのに、
会えないときも、
会っているときも、
どんな時でも、
強く強く思っているのに、
それなのに、
伝えないで終わるなんて、
諦めてしまうなんて、
そんなのダメ。
間違ってる。
私は...
私はね......