まだ、青く。
喉の奥に魚の骨が刺さったかのような違和感を感じながら帰宅し、ベッドに直行してダイブした。

凪くんの想い人も気になる。

自分の心が読めない謎の真相も気になる。

文化祭が終わればすっきりして冬支度を進められるかと思ったけれど、そうもいかないみたい。

謎が謎を読んでどんどん増幅して

カラフルに染まったはずの心が

またねずみ色の分厚い雲に覆われた。


「私...どうしたらいいんだろう?」


枕に顔を埋めて考えてみたけど、名案は浮かばず、そのうちに私は眠りの谷へと落ちていってしまったのだった。

ここから私の運命が大きく動き出すとも知らずに...。

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