まだ、青く。
#2 始まるんです。
翌朝。
学校に到着するや否や騒がしい事件が起きた。
昇降口でいつもと変わらず上履きに履き替えていたところで、後方から激しい音が聞こえた。
――ダダダダッ!
そしてその0.1秒後に私の進行方向に男子が立ち塞がった。
「な、なんですか?」
驚いて思わず声をあげると、男子も応戦してきた。
「"なんですか?"はこっちの台詞だ。
君さぁ、凪のなんなんだよ?
カノジョなのか?ってか、そうだよな?
それしかないよな?
だって昨日2人で自転車乗ってたし。
あの凪が女子と仲良くするなんてあり得ねえ。いや、でもあり得てる。実際問題目の前にいるんだし...」
1人でペラペラと減らず口をきく男子。
話している内容は昨日のことなんだけど、確実に誤解をしている。
訂正をしたくても、この弾丸に割り込む余地はない。
はて、どうしよう...。
頭を悩ませていると、彼がさらに迫ってきた。
「凪と俺は親友なわけ。それなのに黙ってカノジョ作るとか水くさいよな。ってか、君さぁ、どうやって凪を落としたわけ?なぁ教えてくれよ」
「あのぉ、私はその...志島くんと昨日お会いしたばかりで...」
「え?まさか初めて会ってそのまま押し倒したとか?やるねぇ君」
「い、いや、だから私は...」
自分の世界に入り込んでしまった人には何を言っても効果無しかと諦めた、
その時だった。
学校に到着するや否や騒がしい事件が起きた。
昇降口でいつもと変わらず上履きに履き替えていたところで、後方から激しい音が聞こえた。
――ダダダダッ!
そしてその0.1秒後に私の進行方向に男子が立ち塞がった。
「な、なんですか?」
驚いて思わず声をあげると、男子も応戦してきた。
「"なんですか?"はこっちの台詞だ。
君さぁ、凪のなんなんだよ?
カノジョなのか?ってか、そうだよな?
それしかないよな?
だって昨日2人で自転車乗ってたし。
あの凪が女子と仲良くするなんてあり得ねえ。いや、でもあり得てる。実際問題目の前にいるんだし...」
1人でペラペラと減らず口をきく男子。
話している内容は昨日のことなんだけど、確実に誤解をしている。
訂正をしたくても、この弾丸に割り込む余地はない。
はて、どうしよう...。
頭を悩ませていると、彼がさらに迫ってきた。
「凪と俺は親友なわけ。それなのに黙ってカノジョ作るとか水くさいよな。ってか、君さぁ、どうやって凪を落としたわけ?なぁ教えてくれよ」
「あのぉ、私はその...志島くんと昨日お会いしたばかりで...」
「え?まさか初めて会ってそのまま押し倒したとか?やるねぇ君」
「い、いや、だから私は...」
自分の世界に入り込んでしまった人には何を言っても効果無しかと諦めた、
その時だった。