まだ、青く。

待ち合わせの1人は、大学2年生になってすっかり東京に馴染んで一層美しさを増した千先輩。

今日は花柄のセットアップに麦わら帽子がとても良く似合っている。

足元のサンダルも高いヒールで大人の女性って感じだ。

スタイルの良さに惚れ惚れしてしまう。

と、千先輩に目を奪われていると、遠くからリスのようにちょこちょことした小走りをしながら女の子がやってきた。


「天ちゃんっ！」

「潤ちゃん、お久しぶりです」

「半年ぶりですね。同じキャンパスにいるはずなのに、学部が違うと会う機会がなくて寂しいです...」

「そうですよね。本当に全然会えなくて私も残念です」

「でも、それぞれ夢に向かって頑張ってるんですから仕方ないですね」