まだ、青く。
「まぁ、普通に考えて1人は俺。あと1人は女子のどっちかだけど、どうする?」


どうしますか?と聞くよりも先に、潤ちゃんの手が動いた。


「あの...わたしで良ければやります」

「雨宮やってくれるのか?」

「はい。凪くんと一緒なので大丈夫です。わたし、頑張ります」


その言葉の直後、ぽちゃんと胸に雫が落ちた。

色はそう......黒に近い藍色っぽい。

底に溜まっていた淡い色と混ざってマーブル模様が出来た。

なかなか黒は溶けてくれない。

息苦しさだけが残った。


「じゃあ、明日から昼休みと放課後を使って準備しよう」

「はい。よろしくお願いします」


2人の隙間にさえ入ることが出来ず、私は置いてけぼりになった気がして、その日は良く眠れなかった。

ううん、

それからもしばらく眠れぬ夜が続いた。

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