ややぽちゃ姫と3人の王子様



『お兄ぃ…ちゃん……本当に…ごめ…んなさい……大好きだった…のに……』


 泣きじゃくる望愛。

 ごめんなさいごめんなさいを、繰り返していて。



『望愛はずっと、俺に悪いって思ってくれてたの?』


『……うん』


『もう気にしなくていいよ。望愛のせいだって思ったこと、お兄ちゃんは一度もないからね』



 ――本物のジョー?


 そう思わせる大地君の声に、望愛は更に泣き声を強めた。


 
 
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