ややぽちゃ姫と3人の王子様



 僕は苦しい。

 望愛に必要なのは僕じゃない。

 その現実が苦しくてたまらない。



 大地君に望愛を奪われたくなくて。

 でも望愛が甘えたい相手は、僕じゃなくて大地君で。

 望愛の特別は大地君だけで……



 その現実に悔し涙が流れそうになった時


「なんて顔してんだよアメ、ジョーに笑われるぞ」


 ムッチーが僕の頭を拳でごついた。



「ジョーに笑われても良いよ」


 望愛が僕のものになるなら。

 世界中の人に笑われてもバカにされてもいい。

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