ややぽちゃ姫と3人の王子様
大粒の涙を流しながら、望愛ちゃんは姉さんに微笑んだ。
「星羅さん。今度お兄ちゃんの部屋に来てくれませんか?」
「……譲君の?」
「私はまだこのノートしか見つけていんですけど、探したらきっと他にも星羅さんへのメッセージが出てくると思うんです」
「望愛ちゃんのお家に……私が……お邪魔していいの?」
「お兄ちゃんの残してくれた宝物、一緒に探してください」
「お願いします」と丁寧に頭を下げた望愛ちゃんに、姉さんは戸惑いを隠せない。