ややぽちゃ姫と3人の王子様
まずは望愛ちゃんに心から謝ろう。
望愛ちゃんを大事にすることで罪を償って、望愛ちゃんに猛アタックを仕掛けるから。
望愛ちゃん、覚悟しててね!
「譲君からの宝物……私も……探していい?」
ノートを大事そうに抱える姉さんに
「お兄ちゃんも、絶対に喜びます!」
望愛ちゃんは、瞳がなくなるほど微笑んだ。
その笑顔が湖に降り立った妖精みたいにキラキラで、可愛くて
今日からラビー王子と譲さんの魅力を、勉強し直しだな。
望愛ちゃんに振り向いてもらえる男になろうと、俺はひそかに決意を固めた。