ややぽちゃ姫と3人の王子様


「望愛を手放すような生ぬるい愛し方、僕がするわけないでしょ?」


 ムッチーの腕を跳ねのけ


「僕にとって望愛は心臓そのもの。望愛の笑顔が生きる糧なの。代わりなんてないないんだから」


 勝ち誇った顔で二人をけん制する。
 

 
 これでライバル退散!


 ってなったら、僕の心は平穏なんだけど……
 
 二人は強敵。

 こんなことじゃ動じないみたい。



「望愛が心臓だって、怖~~」


「雨宮先輩わかってます? 今の言葉、望愛ちゃんに言ったらドン引きされますよ」


 冷酷な悪魔の流し目で呆れられちゃった。


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