ややぽちゃ姫と3人の王子様
でもね、僕は決めたから。
【望愛が僕を選んでくれた】
その選択が望愛の人生の正解になるように、僕は全力で望愛を愛し続けようって。
「みんなごめんね。お待たせ~」
お弁当ポーチを抱えて走ってきた望愛を、僕は思いっきり抱きしめる。
「……あっ、雨ちゃん?」
恥ずかしがっている望愛。
腕の中でジタバタされても離してあげない。
「オマエな!」
僕に嫉妬ギラギラなムッチーと
「雨宮先輩、望愛ちゃんが困ってるでしょ」
僕の腕を望愛から引き離そうとする大地君を、完全無視。
望愛の頭を優しく撫で、僕はささやいた。