瀬川くんのジャージ
そっくりだけど、こっちに来るまでちゃんと目で追っていた。
右が爽くんで、左が涼くん。
どっちが受けとるのかと、どきどきしていると。
ガサッという音と共に袋を掴んだのは、爽くんだった。
…爽くんが?と思ったら。
「…別に、気にしないで。」
というのは、涼くん。
どっち!?どっちなの!?
ふふ、と微笑むすみれちゃんがここでさらに私を混乱させる。
「心春ちゃんね、ふたりと仲良くなりたいんだって」
「「「え?」」」
…3人の声が重なった。