瀬川くんのジャージ
チャリンとお金をいれ、真剣にアームを操作する。
そして器用にキーホルダーを掴むと。
ガコン!とあっという間に取れてしまった。
「え!すごい!!」
私がしゃがむと、涼くんも続けてしゃがみ、取り出し口に手を入れた。
キーホルダーを受け取るため「ありがと」と手を伸ばすと。
…その手を掴まれた。
そして、真剣な顔の涼くんが近づいて、くる。
思わず目をつぶると。
ふに、と柔らかいものが唇にあたる。