瀬川くんのジャージ
「俺と、爽の見分けもつかないようなヤツと、遊びたいなんて思わないけどね、普通」
顔は見えないけど、たぶん、相当怒ってる。
めちゃくちゃ冷たい声で言われたふたりは、血の気が引いていく。
「謝れ」
「…涼くんごめ「俺じゃなくて。心春に」
「「……三石さんごめんなさい」」
ふたり揃って頭を下げられた。
涼くんの後ろから「うん」と頷くと。
「もう二度と、心春にこんなことすんな」と涼くんが釘を刺すと、ふたりは、教室に戻っていった。