瀬川くんのジャージ


「大丈夫。
それに、みんなが友達でいてくれてるのが嬉しいから」


中学のときの嫌な記憶が、塗り替えられていく。


「もちろんだよ~!!友達だよ、親友だよ!」

とすみれちゃんがぎゅっと抱きついてくる。



「俺も友達だよ!」

と飛び付いて来ようとした爽くんは、涼くんにぐっと止められたけど。



じゃあ、私たちは先に戻るねと、すみれちゃんが爽くんを引っ張って教室に戻っていく。


…付き合ったばかりの私たちに気を遣ってくれているみたいで、ちょっと恥ずかしい。



< 67 / 70 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop