推しと乙女ゲーム展開になっていいはずがない
慌ててアプリを強制終了するが、ホーム画面には1番のお気に入りの推しの画像が広がった。
それも隠すように慌てて画面を暗くした。
今日は特にオタクグッズは身につけていないはずだ。
缶バッチもアクリルキーホルダーも家に置いてきた。
鞄の中にひっそりと推しのチェキを忍ばせている程度。見た目だけではオタクとはバレないはず。
あとはイヤホンから、隣に座るこの推しの歌声が漏れていないかだけが心配だ。
買ったばかりの高性能のBluetoothイヤホンだから大丈夫ではあるはずだが。
不安でたまらなく、一応ウォークマンも停止させておいた。