推しと乙女ゲーム展開になっていいはずがない


妄想ならよくしたものだ。


『もしも推しと街中で遭遇したらどうする?』



オタク仲間とはよくこの手の話題で盛り上がった。

「もちろん声を掛ける」と答える者、「プライベートを邪魔したくない、推しに迷惑をかけたくないから遠くから眺めるだけ」と答える者、両者様々だ。


そんな中、私の回答は「声を掛ける」だ。


以前、ラジオで伊澄蒼が言っていた。

「昔道端で声をかけられたけど、驚きで大した対応が出来なかった。次声を掛けられた時は優しく接したい」と。


それを信じて、推しに優しく対応されたくて、伊澄蒼に関しての私の回答は「声を掛ける」の一択だった。

はずだった。

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