1ページホラー学校編
窓の外に立つ男

(女性13歳、学生)

私は一人っ子で、家は2階建て。

私の部屋は2階の玄関側で窓からお日様が気持ちいい。

友達は兄弟がいて一人部屋を羨ましがってくる。

私も自慢してたけど、今は違う。

夜になると男の人が窓の外に立ってるから。

パパママに言っても信じてもらえない。

パパママを呼びに行くといなくなってるから。

二人は私が夜寂しくて嘘を言ってると思ってる。

頭に来て、男が出ても布団をかぶって頑張って過ごす。

男は無表情でぼーっと立ってる。

何もしないけど、徐々に近づいてきている気がする。

もうすぐ窓をすり抜けて入ってくるかもしれない。

友達に話したら塩を置くと良いと聞いたから、その日はこっそり塩をラップに包んで窓のそばに置いた。

朝起きると、ラップに入っていた塩が私の枕元に置かれていた。

あの男はもう家にいるらしい。
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