狙われてますっ!
「いやいや、利子さん。
利子さんの息子になれないのは残念ですが、俺はお姉様タイプの女性が好きなんで」
突然、なんの告白ですか……と苦笑いする汐音の横で、
「あら、そうなの? 残念。
汐音も琳からしたら、お姉様なんだけどねー」
と利子は呟く。
聞こえたらしいリビングに居た高校生の弟、琳が、
「姉貴に『お姉様』な要素、ひとつもねえよ。
静華姉ちゃんはお姉様かもしれないけどさ」
と言ってきた。
……おのれ、琳め。
美人の友人、英代ちゃんが、あんたの弟可愛いわねと言っていたことは教えないでおいてやろう、と汐音は小さな復讐をする。
「俺から見たら、静華の何処もお姉様ではないけどな。
弟から見た姉ってみんな、そんな感じなんだろうな」
神秘性のカケラもないからな、と静華の弟、繁は呟く。
昔から、静華と繁は評判の美形姉弟だった。
利子さんの息子になれないのは残念ですが、俺はお姉様タイプの女性が好きなんで」
突然、なんの告白ですか……と苦笑いする汐音の横で、
「あら、そうなの? 残念。
汐音も琳からしたら、お姉様なんだけどねー」
と利子は呟く。
聞こえたらしいリビングに居た高校生の弟、琳が、
「姉貴に『お姉様』な要素、ひとつもねえよ。
静華姉ちゃんはお姉様かもしれないけどさ」
と言ってきた。
……おのれ、琳め。
美人の友人、英代ちゃんが、あんたの弟可愛いわねと言っていたことは教えないでおいてやろう、と汐音は小さな復讐をする。
「俺から見たら、静華の何処もお姉様ではないけどな。
弟から見た姉ってみんな、そんな感じなんだろうな」
神秘性のカケラもないからな、と静華の弟、繁は呟く。
昔から、静華と繁は評判の美形姉弟だった。