狙われてますっ!
「楽しかった」

 更に短い文章だったが。
 嬉しくて、汐音は何度もその五文字を読み返してしまう。

 しばらくして、おっと、返信してなかったっ、と気がつき、慌てて打った。

「私も楽しかったです。
 ありがとうございました」

 う~ん。
 ちょっと素っ気なかったかな~?

 送信したあとで、そう気がついて、なにか打とうと悩んだが、なにも思い浮かばない。

 なにかっ。
 なにか打つことないだろうかっ!?

 汐音はスマホを手に苦悩しはじめた。





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