狙われてますっ!
「お前が、鞄の紐が綻びてるのを見て、
『鞄の紐が滅びてるっ』
と叫んだり。
『これから、どうやって生きていくの?』
って訊いて来たから、なにか深い問いかけなのかと思ったら、その日の予定を訊いてきただけだったり。
冬になったら、ずっとコタツに挿さってたり。
……そんなお前をずっと見ていたはずなのに。
俺は、年上の手がかからないお姉様タイプが好きだったはずなのにっ」
……いや、コタツに挿さってるってなんですか。
冬場の私を表すには最適な表現のような気もしますが。
っていうか、だんだん恨み節みたいになってきてますけど、と思ったとき、渡真利が言った。
『鞄の紐が滅びてるっ』
と叫んだり。
『これから、どうやって生きていくの?』
って訊いて来たから、なにか深い問いかけなのかと思ったら、その日の予定を訊いてきただけだったり。
冬になったら、ずっとコタツに挿さってたり。
……そんなお前をずっと見ていたはずなのに。
俺は、年上の手がかからないお姉様タイプが好きだったはずなのにっ」
……いや、コタツに挿さってるってなんですか。
冬場の私を表すには最適な表現のような気もしますが。
っていうか、だんだん恨み節みたいになってきてますけど、と思ったとき、渡真利が言った。