狙われてますっ!
 


 昼休み。
 汐音は、最後だから、いっしょに何処か食べに行こう、と輝美たちに誘われた。

 だが、ありがたく思いながらも断る。

 最後にどうしても行きたいところがあったからだ。

 輝美たちとは夜、呑みに行く約束をし、汐音はお弁当とペットボトルのお茶を手に、公園に向かった。

 あの日と同じに、冬にしては日差しが強く、暖かかった。

 汐音はひとりベンチに座り、公園を眺める。

 スマホが鳴った。

「はい」
と出ると、求だった。
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