告白予約。〜猫系男子は赤面少女に夢中〜
そちらに視線を向けると、顔立ちが明るくハッキリした、つやりとしたロングヘアを靡かせた女子がいた。ネクタイの色が違うから先輩かな?誰だろうとじいっと見ていると、水瀬くんがゆっくりと立ち上がりその先輩のところに歩いていく。
奏多って、水瀬くんのことか。
楽しげに話す女子と、表情を少しだけ緩め、相槌を打つ水瀬くん。その光景は美男美女ですごくお似合いで、思わず見入ってしまう。すると、有菜ちゃんがこちらに歩いてきて隣の席に座ると、耳打ちした。
「あの二人幼馴染なんだって」
「へぇ、付き合ってないんだ」
「けど、お似合いだよね。水瀬くんかっこいいから、みんなそれまでにアプローチしなきゃって騒いでるけど」
「そうなんだぁ……」
そんなにモテモテなんだ。水瀬くん。