告白予約。〜猫系男子は赤面少女に夢中〜




「美味しかったねぇ」
「さすがに食い過ぎた」
「うん。あれは食べすぎ」



 あれからみんなでわいわいがやがや過ごし、ファミレスの前で別れた。今日はこの後高田くんと有菜ちゃんは中学の集まりがあるらしい。

 私は大通りを奏多くんと並んで歩きながら、ぽこっと大きくなったお腹をさする。私も食べ過ぎたなあ……。

 すると、突然腕を引かれ立ち止まらせられる。



「ちょっと寄り道」



 奏多くんが指さしたのは、大通りに面した場所にある、芝生の広場がある公園だった。

 私が頷くとそのまま奏多くんは芝生に向かって進んでいき、座る。そして隣をぽんぽんと叩いた。

 多分座れってことだよね?



「……今日は暑過ぎなくて、風が気持ちいいね」
「確かに。あー、かき氷食いたい」
「え、さっきあんなに食べたのに」
「別腹だよ」
「太りそう」
「うるせー」



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