告白予約。〜猫系男子は赤面少女に夢中〜



 これがあざといということか……!!

 けど、有言実行で一位を取ったところを見ると、本気だったんだなぁと感心する。本気で私から、ハグされたかったんだ……。

 そう思うと、どうしようもなく奏多くんが可愛くて仕方なくなる。



「い、嫌とかじゃ……なくて」
「うん」
「奏多くんとギュッてするなんて、緊張するから」
「俺だから?」
「……うん」
「……そっか」



 奏多くんは長く息を吐き、私の肩に額を埋める。

 そして、至近距離で低い声がした。



「意識した上で、してほしい」
「……奏多、くん?」
「お願い、ぎゅってしてよ」



 懇願するような声で好きな人にこんな可愛いワガママを言われ、断れる人間なんて絶対いない。

 嫌ならしないって言ったのに、嫌じゃないって言ったのは私だけど。



「わ、かった、から……」




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