告白予約。〜猫系男子は赤面少女に夢中〜
ちぎれる恋心





「凛子〜!今空いてる?」
「うん。空いてるよ」
「コンソメ買ってきてくれる?うっかり忘れてて……」
「いいよ」
「ありがとう、お願いね」
 


 夏休み初日。クーラーの効いたリビングでスマホを弄っていたら、お母さんからお使いを頼まれた。

 二つ返事をして、サンダルを引っ掛け家を出る。夏場のお昼過ぎは本当に気温が高い。ジリジリと日差しがアスファルトを照りつける。

 ちゃんと帽子かぶってくればよかったな……そう思った時、スマホに着信が。画面を見て私は飛び上がる。



「(奏多くんだっ……)」



 急いで通話をタップすると、スマホの向こうから低い声がした。私は木陰に移動して口を開く。



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