告白予約。〜猫系男子は赤面少女に夢中〜
ずっと今日見た二人のことを思い出し、モヤモヤと夏休みを過ごしながら、奏多くんと連絡を取るのは嫌だ。
だから、愛理先輩が不安定だから一緒に来たんだと、奏多くんの口から聞きたい。
私が奏多くんに向かい、足を踏み出したその時だった。
「────なにしてるの?」
突然背後から声をかけられ、振り返る。
そこには、冷たい視線をこちらに向ける愛理先輩が立っていた。
「……奏多くんに、用が」
「そっか。けど、その前に私と話そうよ」
「え?」
「あっち。人少ないから」
愛理先輩が先に歩いて行ってしまい、私は後に続くしかなかった。
辿り着いたのは、出店の後ろの人の少ない路地だった。
「……先輩、大丈夫なんですか?」
「ん?なにが?」
「奏多くんから、少しだけ事情を聞いて」
「あー、そうなんだ……大丈夫では、ないかなぁ」
先輩は視線を落とし、表情が読めない。前話した時と雰囲気が変わっていて、初めて名前を呼ばれた時のような明るさがない。
本当に、大丈夫ではないんだ。