告白予約。〜猫系男子は赤面少女に夢中〜
二人で手を繋いで、出口の見えないトンネルを進んでいるような、もしかしてずっとこのままなんじゃないか。そう思えるような日々。

 これでよかったのか?いや、こうするしかなかった。

 迷うな、迷うな。



『奏多くん』



 愛理の心が落ち着くまでそばにいなくてはいけない。だから、告白はできない。けど、電話やチャットのやりとりだけでも、気持ちはどんどん積もっていく。

 いつの間にか花火は終盤だった。今日一番大きくて煌びやかな花火が空を彩る。

 けど、心はずっとここにあらずだ。




※※※※
< 156 / 177 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop