告白予約。〜猫系男子は赤面少女に夢中〜

「どうしようも悲しい時、辛い時は頼って。けど、自分しか乗り越えられないこともあるはずだ」
「…………」
「大丈夫、俺はいつだって愛理のことを姉みたいに思ってる」
「……姉？」
「だけど……今回はばあちゃんの代わりだとしても、いくらなんでも俺に依存しすぎだ。俺もそれに応えすぎた」
「おばあちゃんの、代わり？奏多が？」
「……俺はそのつもりだったんだけど、違う？」



　────そっか、どこまでいっても奏多にとって私は、家族なんだ。

　なんだか身体の力が抜けてしまった。

　私の想いにも、全く気が付かないほど、無条件に私を信用して、支えようとしてくれてたんだね。

　馬鹿だなぁ。



「……違わないよ」



　もう、そんなこと言われたら、好きだなんて言えないよ。

　ハッと、自分のしてたことが急に恥ずかしくなった。私が悲しんでる場合じゃない、私がおばあちゃんを支えなきゃ。

　何を盲目になっていたんだろう。こんなことをチャンスだと思うなんて、どうかしていた。

　私は、隣で真っ直ぐに私を見る奏多に口を開く。