告白予約。〜猫系男子は赤面少女に夢中〜
先生の前ではいい子ぶってる癖に、学校を出た途端に、奴らはいじめっ子となり私の下校途中を狙う。
ランドセルを背負い、住宅街を歩く私の周りを三人の男子が取り囲む。私はいつも、その瞬間全身にギュッと力を入れて、震えそうになる自分の弱い心を隠すように下を向く。顔に熱が集まり、今の私はきっと耳まで真っ赤だ。
「何で片山って、すぐ顔が赤くなるの?!」
「…………」
「黙ってたら分かんねーよ!このりんごブス!」
──りんごブス。
その言葉が脳内をグルグルと回り、やがて胸の奥に黒いもやとなって落ちていく。