告白予約。〜猫系男子は赤面少女に夢中〜
私は眉間に皺を寄せ、ハッと顔を上げた。男子達は私が顔を上げると思っていなかったのか、その歪んだ表情を見て一瞬固まる。
何でこいつらが私の事を気に入らないのか、突然イジメ出したのかは分からないけど、そんな事を言われる筋合いなんて一切ない。
どちらかといえば気弱な私は、決して言い返すことなんてしてはこなかったけど、今日ばかりは口を開く。
「…なんでそんなこと言うのっ…?」
「りんごみたいに真っ赤な顔で、ブスだから!名前も凛子だし!りんごブスだ!」
「あははは!陸最高〜っ!」
人の気持ちをズタズタに踏み躙る笑い声に、私の視界はゆらゆらと涙で歪んでいく。男子達はその光景を見て、言葉を失った。私は、こいつらの前で泣くことが初めてだった。