告白予約。〜猫系男子は赤面少女に夢中〜
思考回路がパンク寸前になりながらも、なんとか教室に着き、ドアを開く。教室内は、ほとんどクラスメイトが揃っていた。
すると、すぐに有菜ちゃんが笑顔で駆け寄ってきた。ギュッと抱きしめられ、安心して思わず笑みが溢れる。それと同時に、窓際の席で高田くんと会話している水瀬くんも視界に入ってしまい、急いで視線をそらす。
「おはよー凛子!ねぇ聞いてよ!昨日の中学の集まりめちゃくちゃ楽しくてさぁ」
「おはよう有菜ちゃん。良かったね、頑張って計画してたもんね」
「うん。また近々やることになったんだ、今度はボーリングしたいねって話になって……」
席に着き、鞄を机に掛ける私に、有菜ちゃんは楽しげに昨日の話を聞かせてくれる。
けど、私は有菜ちゃんがカラオケを楽しんでいる間、水瀬くんと……。
「凛子、どうしたの?」
「えっ?な、なにが?」
「顔真っ赤だよ?何かあった?」
「うそっ!」
「熱でもある?」
私は両頬を手で包み、顔を伏せる。やだやだ、思い出しただけでこうなっちゃうの?