告白予約。〜猫系男子は赤面少女に夢中〜



 そっか、私はずっと田中くんの心を弄んでいたのか。そう思うと、責任を取らなくてはいけないのかと錯覚してしまう。

 私、田中くんと付き合って……ちゃんと好きになれるの?



「ほら、付き合うって言えよ」
「ひっ、いやっ」

 ────ガタン!


 ぐっと距離を縮められ、机ごと抱きしめられそうになる。無理だ、嫌だ!

 ────水瀬くんは、昨日こんなに無理矢理なことをしなかった。私の反応を見てくれていた。今も非常階段で待っているのかな?ごめんなさい。

 ……気持ち悪い、やっぱり男子なんて嫌だ、最低だ……!!男子なんて、水瀬くん以外は……!!
< 47 / 177 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop